ケータイ小説 野いちご

君と願ったたった一つのもの

もう一週間かぁ…。

この一週間、一度も靴箱で見たことなかった。

避けられてる…。

「なあ」
「…」
「元気だせよ」
「何がよ」

私は掠れた声で陸登に言う。

「別いいじゃん、あいつなんか」
「…」

よくないよ…。

「…なんだよもう」
「…ごめん…」
「謝んなって。お前の気持ち…分かるから」
「…私ね…気持ち、伝えた…」
「そう」
「でも…それから避けられてるような気がして…」
「…」
「伝えない方が…良かったのかな…」

誰か…答えて⁇

私に、本当の答えを教えて⁇

「…そりゃ…」

陸登が声を上げる。

「…」
「気持ち伝えないでウジウジしてるよりは相当立派だ」
「…うん」

そうだよね。

「だから、気持ち伝えたこと。後悔しなくていいとオレは思う」
「…」

陸登がこんな事、言うなんて…。

「まあ…お前は良くやった。後は今後のお前次第じゃね⁇」
「…うん」
「このままちゃんと返事聞かないでもいいんだったらそのままでいいしな。ハッキリさせたいならもう一度向き合えばいい。今のお前は…真ん中ってことか。さ迷ってんな」
「そうだよね…後は自分次第だもんね…」
「まあな。…ところでさ」
「ん⁇」

陸登はなぜかニヤける。

「オレのアドバイス、役に立てた⁇」

と、私に言ってきた。

「はっ⁇」

私も冗談半分で言ってみる。

「ふっ、オレのアドバイスが」
「なによー」
「でもさ」
「んー⁇」
「こうやって帰んの、久々だな」
「そう言えば…」

ずっと佐野先輩と帰ってたからね。

「オレ的には、お前とこうやってずっとしていたい」
「へ⁇」

するとわざと咳き込む陸登。

「だから。お前とは、悲しい話よりもこうやって楽しい話した方が良いって事」
「…ふ」
「なんだよー」
「うんうん‼︎ありがとう‼︎」

私は陸登に向かって言った。

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