私は受話器を拾ったが、絶句していた。恭平はさらに言葉を紡いだ。

skyflowerで出会ってからずっと好きだったということ。瑠璃ちゃんに告白されたが断ったということ。オフ会で言いたかったが七海のこと好きだと思って言えなかったことー

私は目の前が真っ白になりそうだった。私は恭平に対してずっと何を思っていたのだろうか、恭平は何を思いながら、私の相棒をやっていたのだろう

「…ごめんなさい」

私は小さく呟いた。呟いた瞬間、涙が頬を伝った。鼻がつんとなる。目が熱くなって、ポロポロと涙がこぼれる。

恭平の気持ちはうれしい。嬉しいのだがー

「ご、ごめんな。急に言って…返事、いつでもいいから」

答えられない。恭平の気持ちに、私は答えられない。なのに…ちゃんと言えないのだ。

恭平は私の大切な友達だから、大切な相棒だからー

電話の切れる音とともに、私はその場に座り込んだ。