「なっ……今、何て………?」



周りが一気に静まった。




「私は、『颯奨組』の総長…伊吹聖の玩具であり女であるの」



和人は口をポカーンと開けて言葉を失った。


そりゃあ、驚くよね。


だって、あの『颯奨組』だもん。



「本気で…言ってんのか?だってお前…そんな地味な格好していて…」


「男が寄ってこないように聖がわざと私を地味にさせたの」


…これでもまだ仲間にするつもり?


あんたたちの敵でもあるのに。