「それは…※ブロークンハート症候群ですか?」


「何それ。恋愛の胸の苦しさにも、名前があるの…?」


この人は何でもかんでも、科学に結びつけて私を諭そうとするんだ。


「別名 ストレス性心筋症。
まぁ、一時的なものですが…。心臓発作に似た症状で、強いストレスを受けると、心臓にはアドレナリンなど大量のストレスホルモンが流れ込みます。
これによって心臓に血液を送る動脈が狭まるらしいですよ」


「じゃあ、責任とってよ。原因は全部、松井 俊介なんだから」


「それは困りましたね。では、日曜日の15時から時間を作りますよ」


嬉しくて、言葉が出ない。
一気にテンションが最高潮に達した。

全部全部、彼のせい。

抱き枕をギューっと抱き締めて、溢れ出る感情をぶつける。


悪魔だなんて言ってごめんなさい。

やっぱり、天使だ!!



※参考資料


※ As Valentines day approaches, cardiologist describes broken heart syndrome – Science Diary

※ Women Far More Likely to Suffer from Broken Heart Syndrome – Psych Central News

※ Men are six times as likely to die of a broken heart in the first year of being widowed – Mail Online



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