「!?」

相手が、驚いているのが気配でわかる。

「残念だけど、僕にはそれ効かないよ?」

目の前の男が言う。

『………は?』

僕と黒猫は、二人して声をあげる。

今、こいつ何て言った?

「僕らの姿が、見える?」

んな事あってたまるかっ!!

「黒猫……何がなんでも、逃げろ。」

「御意。」

流石に見えても、スピードにはついてこれないはず。

「うわあ、早い。」

て、感心されてるし!?

コイツの脳内どうなってんだ?

そのあと、どうにか変な男をふりきった。

でも、僕の体力が限界。

包帯を外しながら、黒猫に下ろしてもらう。

「お前……普通じゃない事張れんじゃん!」

もぅ、マジやめて?

色々と疲れたから。

「今度から気を付けます。」

僕は、黒猫を睨みながら休憩することにした。