彼は顔を傾けて私の左の首筋にキスをした。

私は感じ過ぎてビクッと震えてしまった。

「君の弱点はここだな?」

軽くキスを繰り返して

彼は私をさらに弱らせた。

私は脚がしびれてしまった。

「大丈夫、僕が支える。」

しっとりとしたキスが続いた。

私は彼の甘過ぎるキスにクラクラして

何も考えられずにいた。

「もっと欲しい?」

私は返事もできないほど溶けた。

「今日は帰るが、次は終わらせない。じゃ、おやすみ。」

そう言って彼は帰った。

私はしばらくその場にペッタリと座り込んで

彼とのキスの余韻から抜けきれずにいた。

私の口からは満たされたため息だけがもれた。

~『恋のご馳走は君だけに』(執筆中/未公開)より~