もう一回、寝ようかな…。



そうして目をつぶると



ガチャッ!!


勢いよく部屋の扉が開いた。



もう…なんなの…。


薄目を開いて扉のほうを見ると



お母さんと…もう一人…誰?



まさか不倫相手とかじゃ…



「も~!あんたいつのまにこんなかっこいい彼氏ができてたのよ~!もっと早く言いなさいよね~!それじゃ、ごゆっくり~!」


「どうも」



軽く男の人が会釈をすると、お母さんは部屋から出て行ってしまった。



彼氏…?私にそんな人いたっけ…


熱のせいか頭がぼんやりする。



それにコンタクトもメガネもつけてないから男の人の姿がぼんやりしててだれかわからない。



「花風さん、大丈夫?」



心配そうに私の顔を覗き込む。



「ん…?」



その姿を見た瞬間、どんどん頭がすっきりしていくように思えた。




「あ、あっっああ、絢斗!?」