「アラカズ~!!おはようございます」
ふざけて、そんな呼び方をして、先生が困る顔を見たかった。
「お前らがそんな呼び方するから1年まで最近、アラカズって呼ぶんだよ。やめてくれよ」
一日一回話すことを目標に毎日学校へ行った。
友達も新垣先生に憧れていた。
でも、私に譲ってくれた。
だから、私は頑張った。
先生に好きになってもらおうなんて思ってはいない。
ただ、仲良しになりたかった。
先生が学校内で一番仲の良い生徒になりたかったんだ。
学校から出た先生のことは何も知らなかったし、きっと彼女がいるんだろうってわかってた。
それ以上のことは求めちゃいけないって、自分に言い聞かせる毎日・・・・・・