最悪なタイミングに出くわしてしまった。


祐樹はそう感じながらも二人の様子に
見入ってしまい動けないでいた。
こんな仲良さそうな二人を見ていたら、
改めて付き合ってるんだと感じさせられる。


やっぱり京子さんはあの男と・・・


すると木原は京子の腰を抱き寄せると強引にキスをした。


なっ・・・!


そんな大胆な木原の行動に少し抵抗の素振りを見せる京子だが、
キスが深くなるにつれ力は抜け、次第にそれを受け入れていく。


なんや・・・


目の前で見せつけられる光景に祐樹は思わず絶句した。


「くっ!!」


祐樹は堪らずその光景から目を逸らし歩き出した。


何やねんあれ!


まさかこんなものを見せつけられるなんて。最悪や!


歩く速度はだんだんと早くなり、
祐樹は逃げるようにその場から離れた。