ピンポーン…
「はーい…あらなっちゃん」
『おはようございます』
みいちゃんのお母さんは快く家に入れてくれる
チーン…
みいちゃんの家に来ると必ず仏壇に手を合わせる
「もう高校生なのね…」
『はい…本当はみんなでくるはずだったのですが…』
みんなを誘っても忙しいと断られる
「こうやってなっちゃんが来てくれるだけでも嬉しいわ。きっとみいも喜んでいるわよ」
『そうだと良いです…』
みいちゃんはきっと喜んでないよ…
見捨てたんだもん…
「もうみんな高校生なのね…早いわね…」
『あの…これ…どうぞ』
そう言って持ってきた大きな紙袋を渡した
「これ…制服…っ…」
紙袋に入っていたのは私と同じ制服
『みいちゃん同じ高校に行こうねって約束したんです…だからみんなで…』
そう言いながらみいちゃんのお母さんを見ると涙を流していた
「ありがとう…」
それから少し話した後私は学校に向かった