好きなのかもしれないと思ったのは、何度目かに話した時だった。


その先生があくびをした時。


あ、眠いんだ・・・・・・

この先生の寝顔ってかわいいんだろうな。

見てみたいな。

そう思った。


もう一度あくびが見たくて、ずっと先生から目が離せなかった。



「何見てんだよぉ」

私の視線に気付いた先生が、ジロっと私をにらむ。


「先生、あくびしてたから」

「だって、眠いんだもん」

そう言って、もう一度あくびをした先生。

先生なのに、先生らしくないとこがあって。

生徒目線ってか、生徒の気持ち、ちゃんとわかってくれるんだよ。


「先生も眠いんだ~」

「そりゃ、人間だからな」


涙で潤んだ目がかわいくて、ドキっとした。



・・・・・・好き

なのかな、私。


かなり年上だし、教師なのに。


何ドキドキしてるんだろう。