突然の来訪者は、私を助けてくれたイケメンヒーローのうちの一人だった。

金髪に、澄んだブルーの目。

あの時はサングラスをしていて、それも似合っていたけど、外してもやっぱりかっこいい。

私はその綺麗なブルーの目に心を奪われて、第一声から先の言葉を発するのを忘れてしまった。



「体の調子はもういいのか?」


「えっ、あっ、うん。
今はだいぶいいよ」



ドアの近くに立ったままの金髪イケメンに戸惑いながらも、返事をする。

名前はたしか......、ブレット、だっけ。



「......ドクターから聞いたけど、病気なのか?
手術、受けるんだろ?」


「それが、どうしようかなって。
成功率も低いみたいだし、それによく分からない敵となんて戦えない。

死ぬのは嫌だけど、手術を受けるのも、戦うのも怖い......から」



笑う状況でもないのに愛想笑いをしながら、正直に答えると、金髪イケメンはため息をついて。

そのブルーの目で、また私をじっと見つめる。


な、に......?
息がとまりそうなくらいのイケメンに、綺麗な目で見つめられると、やっぱり時間が止まったように感じる。

時間を操る能力を持っているのは、私の方......なはずなのに。