ケータイ小説 野いちご

鬼麟2

「うっ……あ……」
顔の原型がわかんないくらい殴られ続けた男を掴んでいた手を離す。
地面に打ち付けられ、うめき声を漏らした。
「……」
バイクに乗って、走り出す。
暗い暗い闇が後ろから追いかけて来るようで、ハンドルを握る手が震える。
怖い、怖いよ。
最後の逃げに、私はスピードを上げた。

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