ケータイ小説 野いちご

祠の鬼

急に顔色を変えた尋暁に戸惑いを隠せないまま、響は後に続く。



尋暁は何度か家に遊びに来た事があり、有十とも顔見知りだ。



話が合うのか本の話をよくしていた。内容が難解なため、いつも遠巻きに響は二人を眺めてるだけだった。



沈黙。



尋暁が口を開く。



「あくまでもオレの予想……なんだけど。覚悟した方がいいかもしれないね」



話が見えてこない。



響が怪訝そうな顔をする。



「それ、どういう意味だよ?」

「そのままの意味……気のせいかもしれない、そう思いたい」



また尋暁は黙ってしまった。




< 76/ 84 >