「でも……わたしと長津間くん、仲良しにみえるんだ。嬉しいな」
なんだか特別みたいで。
「あ、服どうしよう……さすがにこのままじゃダメだもんね」
ルームウェアのまま外に出られないわけじゃないが、やっぱり恥ずかしい。
さっそくベッドから起きて、クローゼットを開ける。
「ワンピース、キュロットスカート、レギンス……どれがいいかなあ」
散々引っ張り出したあと、結局選んだのは前で結ぶリボンのついたストライプのワンピース。
身支度を終え、ありさは部屋を後にした。
ケータイ小説 野いちご
祠の鬼
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