河原は異様な雰囲気だった。


ざっと見ただけで相手は俺達の倍はいるようだ。



同じように武装していた。


中にはバイクのフルフェイスのヘルメットを被っているものもいて笑えてしまった。


お互い掛け声をかけながら突進し始めた。


俺と一雄は、まだ後ろの方で動かない。


完全に押されていた。


内藤は、先頭に立って善戦しているが、人数が多すぎた。


俺は、一雄に目で合図した。


一雄が、大きな叫び声を挙げながら鉄パイプをふり振り回しながら突進し始めた。


俺も一雄に負けない声を挙げた。


相手は俺と一雄の方に注目した。


俺は、近くにあった大人の胴体くらいの木を日本刀で切り倒した。



刀を上げると真剣じゃ!!こら!!殺すぞ!!と叫ぶと隣の同じくらいの木を斬り倒した。


相手は明らかに驚いていた。


俺は笑いながら日本刀を持ったまま走った。