……やっぱり、片道2時間の距離は、とっても遠い。


 会いたいときに会えないのは、声を聞けないのは寂しい。


 たくさん不安にもなる。


 だけど。


「亜希を不安にさせるようなこと、しないから。安心してて」


 私の気持ちをくみ取ったかのようにそう言う彼が。


「俺はいつ亜希がほかの奴に持ってかれるんじゃないかって、いつもひやひやしてるけど」


 そんなありえない心配事をする彼のことが。


「俺も不安になることあるけど、これからもずっと好きだから」


 気持ちを言葉にしてくれる彼のことが。


 私は、とっても愛おしい。


 なかなか会えなくても、心は繋がっているんだって。


 同じ気持ちで繋がっているんだって、わかったから。


 きっと、何も心配することなんてないよね。


 そんな大好きな彼に伝えたい。


 これからもずっと、「大好きだよ」って。


「2か月、おめでとう」


 夕日を背に、見つめあって微笑み合う。


 この時間がいつまでも続くことを願って。


 私は今日も明日も、これから先も。


 ずっとこの人を好きでいるんだろうな、って。


 そんな、確信めいた予感を胸に抱いていた。


                       【end】