そう言われて、どう返答して良いのか分からず、笑って誤魔化してしまう。



すぐ笑って誤魔化すのも自分の嫌な部分だけど、侑哉は単純ではないと思う。

周りを和ませようと頑張ってくれている。
私は目の前の自分の悩みばかりで、私の方が単純かもしれない。


別府湾から見えるネオンは、海に映って綺麗だった。




――ひとつだけ、神様に見放されたしまった私の、部分。


けれど、侑哉が居てくれる。
泣いたら心配してくれる。
だから、乗り越えよう。
気持ちを切り替えよう。

そう祈るしか出来なかった。