ケータイ小説 野いちご

鬼麟2

今回も同じように首を振って拒否する。
「棗ちゃん、今日はありがとう」
出て行く間際に、倖からのお礼。
頷いて、何も言わないで部屋を出た。
外に出て、肺の中の空気を外へ出す。
駄目だな、やっぱり。
もう少し、大丈夫かと思ったけど。
きっと、“雛菊”が手を回している。
彼らが死ぬ前に、離れなきゃ。




私はその日から、夏休みまでの一週間、学校にも行かず、倉庫にも行かなかった。
夏休みに入っても、倉庫に顔出すことはなかった。

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