[ママ~ごはん~]


《あっごめんね!たべよ

うね~》


朝ご飯を食べるのも忘れ

ていた。



プルルルル~プルルルル



【ドキン…雛?】



期待でドキドキする。



《はい!もしもし?》


『……TABASA?』



【TUN?!!…ドキン

ウソ……ぁぁ…この声…

やっと…聞けた…グスン】



《TUN!!

切らないでよ…グスン》


『ああ…切らないよ…

今までごめんな…俺最低

だったな…どうかしてた

悪かったな…』



TUNが涙声で謝る。



《あたしTUNを許せな

かった…雪の事…車の

悪戯の事…チビ太の事

どうしてこんな酷い事が

できるのかって…》



今まで言えなかった事が

噴き出した。



『チビ太の事…本当にご

めんな…あんな事言うつ

もりなかった…

ただ…TABASAが

旦那の所に戻ってしまう

んじゃないかって…

俺が弱すぎたんだ……』



TUNはいつも本音で

ぶつかってくる。



《あたし…恐かったんだ

から…グスッ》



溜まっていたものが涙に

なって溢れた。



『TABASAごめんな

もう悲しませないから…

チビ太を泣かせるような

事はないから…ふたりを

守りたい…

俺に守らせてくれ!!』




一度は消えかけた…



ふたりの愛が大きくなっ

ていくようだ――――