「あのさ、薫。
お願いがあるんだけど」
「ん、何?」
「買い物、付き合ってくれない?」
「いいけど…、
何買うの?」
「…えっと、下着」
思わず、小さな声になってしまった。

薫はクスリと笑うと、「分かった、いいよ」と言ってくれた。
そして、そのまま買い物に向かう。

「24日、どこに行くんだっけ?」
「映画の試写会」
「そっか。着て行く服は決まった?」
「うん。
真尋くんに買ってもらったワンピースにしようと思ってる」
「そっか。
あれ、かわいいもんね。
色は薄ピンクだっけ?」
「うん」

そんな会話をしながら向かった。

いつも下着を買うお店だけど、今日は見る場所が違う。
ショーツ&ブラや、ショーツ&キャミソールのセットがあるところを見る。
カラフルな下着がいっぱいで、私が恥ずかしくなってしまう。