「…にしても、暑いなー。」 この季節。 つまり梅雨はジメジメしてて最も嫌な季節。 私は毎年、夏の前に来るこの季節に嫌気が差す。 弘樹はシャツをはだけさせて、胸元が見えている。 そんな格好でヒラヒラと手で顔を仰ぐ仕草は、なんとも言えないエロさがあった。 思わず目を逸らしたくなる。 けど、さっき逃げられたし、こいつにはなぜか負けたくないって気持ちが強いから、絶対目は逸らしたくなかった。