それから俺と真由は、真由たちの部屋を出て、紙パックのジュースを10本買い、みんなの待つ部屋へと戻った。

二人で戻ったとき、みんなの興味津々な目がちょっと怖かった。

「真由…」
不安気に声をかけた北川に、真由は満面の笑みでピースサインを出して答えた。
それを見た女子は、一斉に笑顔になる。
もちろん浅井も…

バシッ―と平岡に頭を叩かれた。
「なんだよっ、シゲまで彼女作るなよ~!
俺、淋しいじゃん」

平岡の言葉にみんなで笑った。

こうして俺と真由はみんなに冷やかされながら、修学旅行最終日の夜は更けていった…