「孝太郎くん? 」


「はいっ?」


一人でニヤニヤしながら笑ってる孝太郎を不思議に思ったのか千秋は首を傾げながら孝太郎の顔を覗き込んだ。


「どうしたの?」


「いや、別に!」


あぶなっ! 
千秋さんに変な奴に思われるとこやった。
そんなことしたら今までの計画がすべて水の泡や!


「いつ行く?」


「えっ?」


「飲みにだよ。」


「ああ、そうですね・・・
じゃあ今度の土曜なんてどうですか?」


「うん、わかった。」


千秋さんはニコッと微笑み頷いた。



本当に千秋さんと飲みに行けるんか・・・よっしゃぁぁぁ!


なんだか夢のようだけど、俺の誘いに頷いた千秋さんの笑顔を思い出し、俺はまた心の中で抑えきれない喜びを噛みしめていた。