「あり得ないって顔してるな…。」
「だって…あんなに優しくなかったもん…隼…。いじめの主犯だったし!!」

「…何言ってんの?主犯は俺で、アイツは守ってたんじゃ…。あ~!アイツッ…。」
すると急に黛騎は怒り出した。
「…どうしたの?」
「アイツが、お前を守るって言ったから、上手くいくように苛めてたのに…アイツまでそんな誤解を…はぁ…。」

…何?
「つまり、俺のために?」
「ぇ…。あぁ。…うん…まぁな!!」
黛騎はボソボソと呟きながらポリポリと頭をかいた。

「…それは、俺が好きだから?」
「ブッ…おまっ…それ…ッ」
黛騎は飲んでいたコーヒーを吹き出した。
フフフ…以外とウブなんだ~!!

「そうだよ~!!お前が好…ッ!!」
黛騎が急に俺の後ろを見て青ざめた。
俺が恐る恐る振り替えると…!!!!!!

「隼!!」
俺はそう叫んだあとに、失言に気がついた。そう…コイツは今は『隼』じゃなくて、『皐月さん』だから。
ふと目を見ると隼の目がみるみる険しくなっていた。

「…ちょっと来い。」
「え?あ、ちょっと…!!」
俺を無理矢理立たせると、喫茶店からバタバタと出て、隼の部屋にまで走り続けていた。