「で、こっち」


「え?ここじゃないの?」




指示されたのは、陸の豪邸の隣の隣の隣にある、一軒家だった。




「俺一人暮らししてんの。」


「えっ!じゃあ、さっきのは?」


「あれは家だけど、あんな家いても見かけだけだから嫌だし。」



……まあ色々と事情がありそうだけど、




「ってか、だったらその豪邸見せる必要ないよね」


「あ?なんか言ったかてめー」



「ひぃっ……。ご、ごめんなさい」



こわい、睨むな陸。




ちょっと、翔瑠君!



今まで存在感なかったけど、ちょっとは助けなさいよ。