「♩〜♫〜」



携帯の電話が鳴った。



「誰だろう?」



画面を見て驚いた。
相手が龍だったから…。



嫌な予感しかしなかった。



「もしもし…」

『もしもし龍だけど、』

「どうしたの?」

『ごめん、今日なんだけど帰れそうにないんだ。ごめんな』


私の中で何かがプツンと切れた。


「いっつもそうじゃん!
帰って来てくれた日なんて無いじゃん!もういいよ、知らない、ブチッ」



そこで電話を切った。
その日は泣き崩れた。
涙が枯れるまで……。