ついつい面白くなって質問を続ける。
蒼は冷や汗を出して、とっても困っている。
「そのくらいにしろ。行きてぇなら連れてく」
見かねた修人が呆れた口調で言うから、それ以上突っ込まなかった。
けっこう面白かったのに。
「そういえば、倖は?」
堅苦しい喋りがいないことに、遅ればせながら気付き、訊ねる。
すると、今まで笑っていたアホが目尻に涙を溜めたまま。
「八つ当たりしに行ってるよ……ブフォッ」
「よしお前、黙っとけ」
またもやぷるぷると震えながら笑いをこらえるレオに、冷ややかな目を浴びせる。