それから、また二人で海辺を歩いた。
手はつないだまま。
って言うか、指を絡めて"恋人つなぎ"をされています。
そのまま、しばらく歩いて…
気付くと1駅分、歩いていました。

「1駅分、歩いたな。
疲れただろう?」
真尋くんに聞かれたが、
「ううん、大丈夫。
もう1駅分、歩きたい」
そう答えた。

私の返事を聞いた真尋くんは「千夏らしいな」と笑い出した。
そして、
「分かった。じゃあ、ちょっと休んでからもう1駅分歩こう」と言ってくれた。

私は近くにあった自動販売機でペットボトルのお茶を2本買った。
1本を真尋くんに渡し、2人で飲んだ。

それからまた、次の駅を目指して歩いた。
そして、次の駅ではちゃんと電車に乗り、家まで帰った。