ケータイ小説 野いちご

鬼麟2

後悔ばかり脳内を占め、重くのしかかる。
いっそ、今ここで死にたいな。
「もう…………一年もないから」
無理やり自分を納得させるしかない。
呟く声に力はなくて、雑踏にかき消されるだけ。
まったくもって気が晴れない。

「誰でもいい……助けてよ」

口内だけに押し留めた乞い。
情けない。
こんなんじゃ、救えないよ。
落とし前は自分でつけなきゃ、駄目だ。
もう少し我慢する、それだけだから。
夜の街は明るくて、大嫌いかもしれない。

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