ケータイ小説 野いちご

【完】籠球ロマンティック

「だーチクショ、寝ても寝ても疲れが取れん。それもこれもスパルタゴジラのせいだ」


昼休みの学食。四人掛けのテーブルを二人で陣取る佳那汰と恋夜。


他の席が相席をしているのに対し、誰も二人の席には近寄らない。


恋夜は見た目が派手なせいもあり、周りからは不良だと思われている。


話しかけてくる者は佳那汰の友人か、はたまた恋夜狙いのギャルか、恋夜を気に入らない本物の不良くらい。


教師を脅してテストの問題を事前に知ってるから成績優秀だとか、有り得ない噂も絶えない。


その実、恋夜は成績をキープする為に見えないところで努力しているのを知っているのは、数少ない人間のみ。


この、白鳥のような影の功労者と話すようになったのは、実力テストの結果が貼り出された、高校入学一週間後の朝だった。

< 84/ 388 >