休憩室でボッートしてると、百合ちゃんに肩を叩かれた。



「店長、元気ないみたいだね。」



あはは、高校生の百合ちゃんにまで心配されて、私は何をしてるんだろ。



「店長、明日は大変なんですから、元気をつけないと駄目だよ。」



目の前に出されたのはオロナミンC。



「これを飲んで元気出して下さい。」



「ありがとう。」



百合ちゃんがどかっと、私の隣に座った。



スマホを触りながら、私を見つめている。



どうしたのかなと思っていると。



聖夜の事は諦めたけど、聖夜みたいないい男はみつからないとぼやいた。


そうなんだよ。



聖夜はいい男過ぎて、私には合わないと言おうとしたら。



「店長が羨ましいです。聖夜にあんなに愛されて、聖夜と仲良くして下さいね。」



何も言い反せない。



あ、でも、明日は聖夜の母校の男子高校生がバイトに来るから、期待しようと言った。



え、そうなの。



明日のバイトが、聖夜の母校の高校生だなんて聞いてないんですけど。


明日のバイトの面接は、誰がしたっけ。



あれ、コンビニの前にある高校は確か男子校。


明日は体育大会じゃないのか。



男子校の裏に、もう一つ高校が確かあったような。



聖夜に確認しなくちゃ。



あれ、モヤモヤした気持ちがなくなっている。



百合ちゃんのオロナミンCのおかげかな。



ありがとう、百合ちゃん。



本当に単純な私。



がんばろっと。