プルルルル～プルルルル


｢しっかし…

しつこい奴だな！！｣



また長い夜がきた。



｢もしもし！もう誰だかわ

かってるんだぞ！！

おい？！…切れた！！｣



【ｽﾞｷﾝ…ＴＵＮ…やめて


もう…おしまいにしよう

よ……ｸﾞｽﾝ】



｢しばらくすりゃー諦める

かと思ったけど！甘かっ

たな？！…お前も最低な

奴と関わったな！！｣



【ｽﾞｷｯ……今は…本当の

ＴＵＮじゃないもん…

本当のＴＵＮは…あたし

がよく知っている…ｷｭﾝ】



あたしは誰に何を言われ

ようが否定し続ける。



プルルルル～プルルルル


｢あーまたかよ！お前出て

みろ？！｣



【ﾋﾞｸﾝ…あたし？

久しぶりに出る…ﾄﾞｸﾝ】



真横からパパがジッと見

つめている。



手が汗ばむ。



《…はい？

…ﾓｳ…やめ………》



すぐに切られた電話。



｢あーまた切られたか！

もう寝るぞ？！｣



パパは当たり前の様に

電話線を抜いて布団に

入った。




ＴＵＮを止めたい｡



あたしの願いは届くのだ

ろうか――――