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彼氏人形への不安があった休日だったけれど、朝から蒼太はニコニコと微笑み、昨日のように冷たい視線を投げてくることはなかった。


真面目な性格さのせいで夜中に家を抜け出すということが、どうしても許せなかったのかもしれない。


もう少し、柔軟性のある性格に設定すればよかった。


そう思いながらも、何事もなく2人で過ごす休日にあたしは嬉しさを感じていたのだった。