「湊人________

また浮いてたの?
好きだね。プールで浮くの。」


「当たり前だろ。」


「あれでしょ?
いつも浮くだけ浮いて空見てるんでしょ」

「うん。

____________あ、ほら。
空見てみ。虹がかかってるぞ。」

「え?ほんとに?」

そう言うと後ろを見て目線を上げる翠夏。それから、少しした後
わあぁぁぁ。なんていう感嘆の声が聞こえて。


その声を聞いてふっと笑みがこぼれた