「ただ!姫は本命です!」
力強く確信をもって言い放つ
「お食事が終わったらその後、
 御席に国王妃殿下アル殿下が
 ご挨拶にいらっしゃいます。
 そののち殿下と姫がお二人っきりで少々の間、
 歓談という流れです
 このタシー、最大の気合いれて
 お支度しますね!」
鼻息荒く気合十分のタシー
私も気合十分に
「お願いするわね!」
と握り拳を見せる
拳を同じように握たあと
タシーは優しく笑って
「それが終わったら引き継いで
 私たちは帰ります。」と告げた
いつもの事。
全部整えて行ってくれるから
本当に安心して滞在できる
でも、淋しくないなんてことはない・・・
けれど、これは私の戦いなのだ
そう思ってその笑顔に
『いつも、ありがとう』と気持ちを込めて
微笑みを返す

「それまでに、
 情報収取と夕食会のお支度、
 こちら側のメイドへの引き継ぎ
 もろもろございますので、
 しばらく姫はお休みください。」
素直にタシーへうなずく
たぶん次ゆっくりできるのは
パーティーが終わった後
タシー達を見送った後よね。

騎士たちが荷物を運んできたのか
部屋の扉がノックされた
「では」と言って扉へ向かう
タシーを見送って
もう一度ベッドに
あおむけになって寝そべる
そのまま目を閉じた
さぁ・・・戦いが始まる・・・