歳を経て醸し出される威厳
稽古用の防具を
なれた手つきでつけながら
歩いてくる美丈夫

顔に刻まれた皺は
確かに年相応だと思うけど
肉体に関しては
とてもじゃないけど
年齢を感じさせない

王である父はやはり忙しく
なかなか手合せをお願いできない
早朝にこうやって
来てくれた事が嬉しい。

そんな父の前に
模擬武器を持って立つ
新調したレイピアに近い
木製の片手剣

父はこの稽古場にあるなかで
一番大きな木製の大剣