周りから見ていると、
とっくの昔に両想いの二人を
ある意味、
暖かく見守っているわけなのだ。

彼の心を覗いてみたら?
そう聞いてみたことがある
「もしかしたら、
 嫌われてるかもしれない・・・
 答えを出して
 この関係が壊れてしまうのが怖い・・・
 それに・・・私は重荷かもしれない・・・」

ベルにとって自分の恋愛は
王位継承が絡んでくる。
ただ思いを遂げるのにおさまらず、
この国を将来背負う覚悟を
相手に求めることだ。

ただ・・・臆病になる乙女心
人は恋をすると臆病になる
・・・らしい・・・

臆病になるほどの、
失いたくない大切な人・・・

そんな想い人のいる妹が
うらやましいなぁと思いながら
誰も思うことのない私は、
ベッドで眠りにつくのだった。