「なに?そんなに夏祭り行きたいの?」




い、いや、あのね?正直夏祭りはそこまでってわけでもなくて。




島野と一緒に入れたらいいって、それだけなんだけど…。






「そ、そういうわけじゃ」




「じゃあいいと思うけど」





コイツッ…わざとやってんの!?






「僕、今花風さん足りてないから」




「…?」






「…はぁ」




私が言葉の意味を理解できずにいると、島野は大きなため息をついて






「しばらく花風さんに会えなくて寂しかったってこと」






なんて耳元で囁いてきたんだ。





「-っ!」





一気に体中の温度が上がる。





「…バカ」



「フッ」





絶対からかわれてる…。