-Kanata-side







『いや…………舞の父親ってタクシードライバーだったりしたか…?』




浩哉が急に聞いて来た。






……なんで…なんで浩哉がそれを知っているんだ?





「なんでそれを…」





『やっぱり、そうなんだな…』







俺が何も言わずにいると、




浩哉はため息をつき、





『ありがとな。』





と言って浩哉は電話を切ってしまった。


声の様子からして良い話ではないことは分かる。



どうなってるんだ…





あの事件と浩哉になにか関係があるのか…?






_________俺はそのとき、とてつもなく悪い予感がした。__________