そしてその飲み会の帰り、由岐はそっと俺に触れながら甘えるような仕草を見せた。


「鳥居さん?」


驚く俺に由岐はニコッと微笑む。
俺はその無邪気な笑顔に一瞬で惚れてしまった。


酒も入って良い感じ酔っていたこともあって、
俺はその場で由岐の唇を奪った。

いつもなら絶対にしない大胆な行動、
でも由岐の笑顔が俺にそんな大胆な行動をさせたんだ。


俺達はそのまま激しくキスをくり返し、
そのままホテルへとなだれ込んだ。 


酔った由岐はすごく女の子って感じで可愛くて、
とても綺麗な肌をしていた。
俺はそんな由岐を欲望のまま夢中になって何度も抱きしめた。


何時振りだろう、こんなに幸せを感じたのは・・・


「祐樹くん。」


事を済ませた後でも、甘えながら俺の名を呼ぶ由岐、
その笑顔が本当に可愛くて、その仕草に俺の心は鷲掴みにされた。


そんな関係になって俺達はその後付き合うことになった。 

展開が急過ぎて恋の始まりには相応しくないかもしれない、
けど俺は本気で由岐を好きになっていたんだ。
始まりなんてどうでもいい、要は本気で好きになれるかだ。


無邪気で可愛い由岐に俺はどんどん依存して行く。


しかし付き合って三カ月ぐらい経ってからのこと、由岐はだんだんと変わって来た。