ケータイ小説 野いちご

幼なじみはイケメン4人組



「元気出てきたみたいで安心したよ」



……それは、失恋してしまった私を心配する言葉。

みんなと一緒の時は全然そういう話はしなかったし、みんなもその話をすることはなかった。


昔話をして笑って、旬ちゃんの壮大な未来構想図に驚いて、また笑って、みんなで馬鹿言いながら楽しんでいた。

……私は、失恋したことなんか すっかり忘れて笑っていたんだ。



「……なんかね、みんなと一緒に居たら どうでもよくなっちゃった。
お店で大好きなオムライス食べて、お皿洗いをしながらおばさんと色々話して笑って、晃太くんに家まで送ってもらったあとに、二人でコーヒー飲みながら笑って。
イチゴが山盛り乗ったでっかいケーキを見て、食べて、色々な話をして笑っていたら……なんか、ほんとにもう どうでもよくなったんだ」

「そっか」

「一人で居たらもっとヘコんでたし、泣いちゃってたと思う。
だけど、みんなが居てくれたから……みんなが笑ってくれたから……だからね、『あぁ元気出さなきゃ』って思ったんだ。
ううん、勝手に元気になっちゃった。 私って単純だから、みんなが笑ってるとそれだけで嬉しいんだ」



嬉しくて、楽しくて、幸せで。

みんなと過ごす時間が大好きだから、私は自然と笑顔になれたんだと思う。



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