「心配してくれてありがとう。でも本当にただの寝坊だから」 心配かけて悪いと思う反面、嬉しいとも思ってしまう。 「紗絢ちゃん、紗絢ちゃん」 「ん?」 抱きついたままの芽留ちゃんは至近距離でわたしの顔を覗き、きょとんとする。 「目、赤いよ?」