「えっとね……こうやって捻って……
体をこっちに……


どう!?」


「どう、って……手、離れてるな。」



「できた!すごーい。」



ちゃんと環方くんの手を振りほどけた。



「これ使えるねっ

千夏が環方くんに変なことされそーになったら逃げろって言ってたから、

これ使えば逃げれる!」



「竹田そんなこと言ってたのかよ……。」




環方くんは苦笑い。


そんな顔もかっこいいです……。



「ま、あんまり男なめない方がいいよ。」


「なめてるわけじゃないけど……。」


環方くんは口の端をあげた。


「そのうち本気の力で掴んでやるから、
それ振りほどけるか試してみ?」


「ちょ、それ脅迫……。」


環方くんはまた楽しそうに笑った。