「なぁ、もう見つからないんじゃねー?」




アイスを食べながら柊斗がつぶやく






「そういうなよ。まだ探し始めたばっかだろ」





周りを見渡しながら玲斗が答えるが





その言葉とは裏腹に、声には疲れが出ている






Negroはほとんど正体がバレていない。




なので、普通に歩いていても5人がNegroだと気づかれる事はないのだが





なにしろここは下龍の縄張り。



さっきから下龍の下っ端と思われる奴らが絡んでくるので、正直面倒くさいのだ





「やっぱ、まだ連絡ないって事は見つかってないんだろうなー…」




柊斗は「…ッチ」っとアイスの棒を見ながら舌打ちをする




どうやら、あたりではなかったらしい