「…いや、これはヤバいな」



ぼそりと翔がつぶやく



「どういう事だ?」



玲斗が聞くと、翔が続ける


「俺らの敵じゃないにしろ、数が多すぎたらさすがにヤバい。


№3の下龍だけなら蹴散らせるだろうが、


Altの襲撃に危機感をもって同盟を結んだりしたら…」



そこまで言われて、はっと皆も目を見開く



卑怯な暴走族と組む奴がそうそういるとは思えないが



あいにく全国№5にガルドという


薬や人殺しなど、警察に目をつけられるほどの悪さをする奴らがいる



しかも、噂では中くらいとはいえ、組がバックについてるって聞いたことが…




「……今日、××市に行くぞ。」



そういう弘樹の言葉に皆が無言でうなずく



目的はもう、説明しなくてもみんな分かっているだろう。


同盟組むまえに、攻撃するのをやめさせなければ…