「してねぇし、ホコリついてたから取ろうとしただけだし」


ウソだけど。


姉ちゃんって呼んでるってことは弟か……。

ってか今日は誰もいないんじゃねぇのかよ!!


まあ、さすがに空気呼んで部屋にでも行ってくれるだろう。

そう思っていた俺は甘かった。


「はあー疲れた」

ドカッと座りこみ、出ているまんじゅうを手に取る弟。

つか、何お前普通に居座ってんだよ。

ここ華の部屋だろ。


「あ~俺洋菓子の方が好きなんだけど~

まあいいや」

しかも文句を言いながらまんじゅうを頬張る。


「あ、意外とうまいな」


待って、待てよ。

コイツ確実に年下だよな?