イッ…。

左腕に激痛が走る。

俺は前田に攻撃してた奴の攻撃を自分の腕で受け止めた。前田にはやりたい事が伝わったようだ。前田が、耳元でごめんと囁いた。剣が腕から抜けない間に、前田は敵を斬り落とす。そしてもう一人の奴も、首を斬り落とした。俺は血管をやられたみたいで、倒れてしまった。

前田が敵の女子を助け、彩にかけよる。
彩は泣きながら前田に抱きついた。

俺、前野は彩を守ることができたと思う。
俺が犠牲になったから、助けることができたんだ…。
だが、これが俺のやりたかった事なのか?…。
俺は彩を守りたかった。結果守れた。
でもこれでいいのか?

答えを出す前に俺は目を閉じた。