なんてこった…。弓道部の奴は倒したが、もう一人の味方がやられた…。男子同士で戦っている…。俺らもだ。

だがだんだん、前田はバテてきたらしく、力が弱くなった。俺は今だと思ったんだ。力を振り絞り、会心の一撃を放った。しかしそれは前田の剣にあたった。

だが、前田の剣を弾き飛ばすことができた。
勝った。確信した。
剣を前田に振りかざす。前田、今までありがとう。これからも宜しくな。そう思いながら、前田の目を見た。しかし前田の目はまだ生きていた。

「ウオオオオオオオオオオォォォ!!!!」

前田が突っ込んできた。俺の剣は前田の腕に刺さったまま抜けない。前田は痛みに耐えながら、俺の顔面に強烈なストレートを放ちやがった。痛い。俺は倒れてしまった…。