「まぁいい。お前は前から結構そういうとこあるから……。
分からねぇなら、俺が教えてやるよ」
すると緒方くんは、私の目の前まで来て顔を近づけてきた。
「きゃっ」
唇が触れそうな距離まで顔を近づけられて、私の体はビクッと強張った。
「にゃー」
私の膝の上でじゃれあっていた2号は、急にどこかへ行ってしまう。
に……2号〜!!
私を置いて行った2号に助けを求め、手を伸ばすがそれを緒方くんが阻止する。
そして、私の顔を覗き込んできた。
「なぁ、キスしていい?てか、するけど」
「えっ!?あっ……んっ!」
抵抗する前に、唇を塞がれる。
いきなりすぎるキスに、私の呼吸はうまくできない。
ドキドキと体中が熱くなる。
「ぷはっ」
唇が離れると、顔を赤くした緒方くんが私をジッと見つめてきた。